葉酸とは?妊活・妊娠中の摂取量や効果、いつから飲む?

葉酸とは

妊活・妊娠中の妊婦さんなら誰しも一度は耳にしたことがある「葉酸」。葉酸は水溶性ビタミンB群の一種で細胞の生産や再生を促す効果があり、神経管閉鎖障害のリスクを約70%も軽減してくれる成分です。

2000年から厚生労働省が産婦人科の先生や母子手帳を通じて、妊活女性、妊娠初期の妊婦さんは通常の食事以外に1日400μgの葉酸を摂取するよう通知が出されるようになりました。

こちらでは葉酸の効果や正しい摂取量、いつからいつまで飲めばいいのか?など、初めての妊活・妊娠で正しく理解できてない方が正しく葉酸を理解できるように説明していきます。

妊活・妊娠中に必要な葉酸の摂取量と時期

葉酸

神経管閉鎖障害のリスクを軽減してくれる葉酸ですが、どのくらいの量をいつからいつまで飲めばいいのか?本当に葉酸は必要なのか?を見ていきましょう。

妊活・妊娠中に必要なのは合成葉酸

葉酸はほうれん草など緑黄色野菜に多く含まれていますが、普段の食事から摂れるのは天然葉酸(ポリグルタミン酸型)です。食事から摂取したいと思っちゃいますが、厚生労働省が妊活、妊娠初期に勧めているのは合成葉酸(モノグルタミン酸型)400μgです。(厚生労働省HP)

天然葉酸と合成葉酸の大きな違いは吸収力の効率の良さです。天然葉酸は熱や水に溶けやすいという性質があるので、食品から摂ろうとすると800μg以上摂取する必要があります。これはかなり積極的に摂取しないと実現できない量で、食事だけで毎日確実に必要量を摂取することは難しいといえます。

合成葉酸はサプリなどで効率よく吸収できるように作られているので、400μg摂取できれば良いのです。食事から摂取する半分の量で足りるということからも合成葉酸の吸収率が良いのがわかりますよね。

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葉酸はいつからいつまで摂取すればいい?

葉酸摂取量(参考:国民生活センターより)

胎児の神経管閉鎖障害リスクを減らすために葉酸を摂取するなら、妊娠一か月以上前から妊娠三か月が理想です。つまり、妊娠が分かってから摂取するのではでは遅いということになりますね。妊活を始めたらすぐに葉酸の摂取を始めるようにしましょう。

葉酸には妊娠中期から後期にかけてなりやすい貧血を防ぐ働きがあるので、妊娠三か月を過ぎた後も不足しないように気を付けることは大切です。妊娠中期~後期になったら天然葉酸で480μgあれば十分なので、葉酸サプリは妊活~妊娠初期の半分の量で足りるので量の調節を行うのをおすすめします。

葉酸は必ず摂らないとダメなの?

葉酸サプリは摂取しなかったからと言って胎児が神経管閉鎖障害になってしまうわけではありませんから、必ず摂らなければいけないということではありません。

でも、食事からは十分な量の葉酸を摂取することが難しいことや、胎児の先天異常のリスクを軽減できること考えると、妊活中・妊娠中に赤ちゃんのためにできる数少ないことの一つといえます。特に高齢妊娠を希望している方は染色体異常のリスクも高くなっているので必ず摂取しておきたいところです。

厚生労働省も、妊娠初期の葉酸サプリの摂取を推奨しています。赤ちゃんの健康を願わない親はいませんよね。妊活を始めたり、妊娠に気付いたらすぐに、サプリを使って効率よく葉酸を摂取しておくこと。当サイトでは30代以上の方には高齢妊娠のリスクもあるので葉酸サプリを摂るように勧めています。

葉酸みどり
葉酸は赤ちゃんにとって大事な栄養素。妊娠してからよりも赤ちゃんが欲しいと思ったら、すぐに葉酸サプリで合成葉酸(モノグルタミン酸)の摂取を始めていきましょう。

 

葉酸が妊活・妊娠中に与える効果

葉酸 効果

葉酸が与える効果は神経管閉鎖障害のリスク軽減だけではありません。妊活・妊娠中に嬉しい、妊娠しやすい体作りや造血効果があると言われています。では、詳しく見ていきましょう。

神経管閉鎖障害、先天奇形のリスクの軽減

葉酸には細胞分裂を正常に促すという効果があります。その効果のおかげで胎児の神経管閉鎖障害のリスクを減らすことができるのです。

妊娠初期には胎児の細胞分裂がとても活発になりますから、葉酸がたくさん必要になります。もし、葉酸が不足していると正常な細胞分裂ができず、先天異常が起こってしまう可能性が高くなります。特に神経管閉鎖障害を引き起こすリスクが高まるので、妊娠初期には葉酸をしっかりとっておくことがとても大切なのです。

また、妊活中に葉酸をしっかり摂取することで、卵子や受精卵の細胞分裂を正常に行うことができるので卵子レベルでの先天奇形のリスクを減らすこともできます。精子にも同じことがいえるので、赤ちゃんが先天奇形にならないようにするために、妊活中は夫婦で葉酸を摂取するのが理想です。

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着床力を上げて妊娠しやすい体にしてくれる

妊娠

葉酸には、子宮内膜を厚くして強くしたり、子宮内の血流を促進する効果があるので、着床力アップにつながります。精子と卵子が受精を成功させても、着床がうまくいかないと妊娠は成立しません。着床力を上げることは妊活には欠かせないのです。

また、着床後の受精卵が正常に成長できるかどうかも重要です。流産や死産、胎児の先天性障害のリスクを下げるためにも、着床後の成長を促してくれる効果のある葉酸は必要不可欠な栄養素です。フカフカの子宮を作ることで着床力が高まり、子宮内の血流が促進されて定着率も上がるので、妊娠前から摂取しておくと妊活効果が期待できますよ。

造血作用で貧血予防

葉酸には造血作用があるので貧血防止にも役立ちます。妊娠中はおなかの赤ちゃんを育てるために貧血になりがちですから、全妊娠期間を通して葉酸を摂ることは貧血予防になるのでおすすめです。

葉酸は妊娠初期に、胎児の先天異常のリスクを減らすために摂取する人がほとんどですが、中期・後期の貧血予防にも役立つということを覚えておきましょう。

高齢妊娠で不安な流産やダウン症にも

染色体異常 ダウン症
高齢妊娠のリスクとして有名なのが流産・ダウン症。加齢とともに染色体異常の可能性が高くなるので、35歳を過ぎて妊娠を希望されている場合は葉酸の摂取は必ずしておいた方がいいです。

「高齢妊娠の不安・リスク|流産やダウン症の確率が高くなるのは本当?」にも書いてありますが、40歳以上になると自然流産の確率が41.3%、ダウン症が1/106の確率で発症すると言われています。そのため、染色体異常のリスクを軽減する葉酸は欠かせないと言ってもいいと思います。

妊活・妊娠中以外での葉酸の効果

葉酸は妊活や妊娠中に大きな効果を発揮してくれる栄養素ですが、それ以外にもたくさんの効果があります。テレビ番組の「たけしのみんなの家庭の 医学」では大腸がん予防に効果があると紹介されています。

その他にも神経管が正常に作用するために抗うつの効果があり、うつ病予防になるといわれていたり、認知症の原因物質を代謝することから認知症予防にもなるといわれています。

妊活・妊娠中ではなくても、日常的に摂取したい栄養素といえそうですね。

葉酸サプリを飲んでおけばつわりが軽減するって本当?

葉酸サプリの摂取がつわりを軽減してくれるといううわさを聞いたことがある人もいるかもしれませんね。それは葉酸不足がつわりにを引き起こす要因の一つになると考えられているからです。

葉酸は胎児の活発な細胞分裂をのために使われるので、妊娠初期の母体は葉酸不足に陥りやすく、それが嘔吐や悪心につながっている可能性があります。葉酸サプリの摂取はつわり軽減のために試してみる価値があるといえるでしょう。

葉酸みどり
妊活・妊娠中に葉酸がどれだけ大切な成分なのか?ってことが分かりますよね。

 

葉酸による副作用

葉酸 副作用

妊活・妊娠中に葉酸を摂取するのは大切なことというのは分かりましたよね。でも、副作用があるんじゃないの?と心配される方がいるのも事実。葉酸にはどんな副作用があるのか見ていきましょう。

過剰摂取による副作用はある?

葉酸の摂取上限は18~29歳は1300μgで、30歳~49歳は1400μgです。食事から摂取した場合、50%しか吸収できませんからどんなに葉酸を積極的に食べても食事から過剰摂取することはないでしょう。葉酸を過剰摂取するとしたら、サプリメンㇳの使用量を間違えて合成葉酸を摂りすぎた時くらいだと思います。

上限を超えて合成葉酸(モノグルタミン酸)を摂取してしまうと発熱・じんましん・紅斑・かゆみ・呼吸障害などの副作用を起こすことがあります。これらは葉酸過敏症と呼ばれます。

その他にもビタミンB12欠乏症による貧血を、葉酸の造血作用でわかりにくくしてしまうため、診断を困難にする恐れや、亜鉛と複合体を形成して小腸からの亜鉛の吸収を抑制する可能性もあるので、上限量を守ることは大切です。

母体への影響だけでなく、おなかの赤ちゃんにも副作用として影響が出る場合があります。妊娠後期(30-34 週)に1000μgの葉酸サプリを摂っていた場合、飲んでいなかった場合よりも生まれてきた子供が喘息になる確率が1.26 倍高かったという報告もあるので、赤ちゃんの健康を考えても葉酸の摂取上限はしっかり守りたいですよね。

葉酸サプリは使用量を守れば、摂取上限を超える心配はありません。妊活中・妊娠中に葉酸サプリを使用する人は使用量を間違えないように注意しましょう。

葉酸不足による副作用はある?

葉酸は、不足すると体に様々な悪影響を与えます。動脈硬化の危険因子となったり、造血機能がうまく働かず巨赤芽球性貧血、神経障害や腸機能障害などが起こる恐れがあります。

また、妊婦の葉酸不足は胎児の神経管閉鎖障害のリスクを高めます。葉酸は普段から不足しないように気を付けたい栄養素ですが、妊娠中は特に積極的に摂取する必要があるのです。

 

葉酸サプリの選び方

葉酸サプリ

葉酸サプリは妊活中女性と妊娠中の方では葉酸の選び方が変わります。
妊活女性に必要な成分はこちらです。

  • 葉酸・・・着床力と定着率をアップして妊娠力を高める。卵子や精子の先天異常も防ぐ。
  • ビタミンB群・・・リラックス効果あり。妊娠のサポート効果成分。
  • ビタミンE・・・卵子の老化を防いで質を高めてくれる。
  • ビタミン&ミネラル・・・バランスよく摂ることで妊娠力アップ
  • マカ・・・生理周期を整える、生殖機能アップの効果あり
  • 亜鉛・・・子宮の状態を整えたり、粘膜を増強する。

これらが配合されているものを選ぶと良いでしょう。妊活中男性も葉酸・マカ・亜鉛は押さえておきたいところですね。

妊娠中女性に必要な最低限の成分はこちらです。

  • 葉酸・・・胎児の先天異常のリスクを軽減。貧血防止効果もあり。
  • 鉄分・・・貧血防止。胎児に栄養をしっかり届けるために必要。
  • カルシウム・・・胎児の骨を形成するためだけでなく、母体の骨密度を保つのに必要。
  • ビタミンB6・・・つわり軽減効果があるといわれている。
  • ビタミンB12・・・葉酸の働きをサポートして、血液を作りだす。

妊娠中はホルモンバランスが大きく乱れるので、肌荒れや便秘などに悩まされることも多くあります。余裕があればこれらの成分にプラスしてマルチビタミン&ミネラル、美容成分配合のものを選ぶのがおすすめです。

葉酸みどり
葉酸サプリを選ぶときは妊活~妊娠初期なのか、妊娠初期~後期なのかで必要な成分が違います。あなたに合った葉酸サプリを選びましょう。