高齢妊娠の不安・リスク|流産やダウン症の確率が高くなるのは本当?

高齢妊娠 リスク

高齢妊娠を希望している方にとって流産やダウン症の確率が高まるという話を聞くと不安ですよね。まず、この話は本当なのか嘘なのか?という疑問があると思いますが、厚生労働省が作成した資料によるとこれは事実です。20代の頃と比べるとその発症率は2倍以上になることが確認されています。

こちらでは高齢妊娠の流産・ダウン症の発症率や原因、予防方法について詳しく解説していきます。

【年齢別】流産・ダウン症の発症確率

流産 ダウン症

流産やダウン症の発症確立を年齢別にみていきたいと思います。

流産の発症確率

24歳以下 16.7%
25~29歳 11.0%
30~34歳 10.0%
35~39歳 20.7%
40歳以上 41.3%

20代と比べて40代では、2~2.5倍も流産の発症確率が高くなります。つまり、加齢によって自然妊娠率は下がり、流産率は上がるとということです。年を取ると妊娠することだけでなく、着床がすることや、胎児が正常に発育することも難しくなっていってしまうんですね。

ダウン症の発症確率

20歳 1/1667
25歳 1/1250
30歳 1/952
35歳 1/385
40歳 1/106
42歳 1/64
45歳 1/30

ダウン症発症の確率は流産の確率と同じく、年齢による影響を大きく受けることがわかります。高齢出産が当たり前になってきましたが、35歳を過ぎると一気にダウン症の発症率が高くなってしまいます。。。

流産・ダウン症の原因は加齢による染色体異常

染色体異常

流産の原因は胎児の染色体異常が約80%となっています。ほとんどが偶発的に起こるものと考えられていますが、流産を繰り返す場合は、夫婦のどちらかに染色体構造異常がある可能性も考えられます。卵子や精子どちらかに染色体異常が起こるリスクは加齢とともに上がります。

ダウン症の原因は90~95%が21トリソミーといわれる染色体異常です。なぜ染色体異常が起こってしまうのかの原因は詳しくはわかっていません。様々な因子が関係して偶発的に起こるもので、高齢だから21トリソミーになるというわけではありませんし、若い人でももちろんリスクはあります。

でも、加齢が染色体異常を持つ子が生まれるリスクを高めることは確かです。つまり、年を取れば取るほど、ダウン症の発症リスクが高くなってしまうのです。

意外と知られていないことですが、ダウン症児の約80%は流産や死産に終わっています。出生できるのは全ダウン症児のおよそ20%くらいだといわれているので、初期の流産の原因が胎児がダウン症を発症していたからだという可能性も考えられます。

高齢妊娠を希望している人の場合は、加齢が原因で染色体異常のリスクが上がってしまうので、20代~30代の世代の人よりも積極的にリスクを減らすためにできることを行うべきです。

流産・ダウン症はいつ分かる?検査方法は?

流産やダウン症を検査する方法はあるのでしょうか?検査方法と検査できる時期について紹介します。

流産

流産 検査

流産したことに自分で気づく人はほとんどいません。出血があったり腹痛があったりすることで流産を自覚する人もいますが、大半が、無自覚でしょう。したがって、流産したことが分かるのは、定期的に通う妊婦検診の時ということになります。エコー検査で心拍を確認できない場合、医師から流産していることを告げられます。

流産は起こってしまう前に検査することはできません。妊娠22週以前に何らかの理由で胎児が胎内で死亡してしまった場合を流産といいます。全流産の90%が妊娠12週以前の早期流産となります。

流産が2回以上続くと「反復流産」、3回以上続くと「習慣流産」と呼ばれ、不育症の可能性が疑われます。不育症のうち半数は偶然に起こっている流産ということで、特別な治療をしなくても自然妊娠が望めます。残りの半数は夫婦に染色体異常があるなど、特別な原因が考えられるため詳しく検査をして調べる必要があります。

不育症の原因を調べるためには、

  • 子宮形態検査
  • 内分泌検査
  • 夫婦染色体検査
  • 抗リン脂質抗体
  • 凝固因子検査

などの検査方法があります。加齢は不育症の因子にもなりますから、高齢妊娠が流産しやすいということにも納得がいきますよね。

ダウン症

ダウン症 検査

胎児がダウン症であることが分かるのは、妊娠初期です。妊娠初期15週~21週の早い段階でダウン症の疑いを指摘されることが多いようです。検査ができるのも22週以前になります。

ダウン症の検査方法はいくつかあります。はっきりと特徴が出ている場合は、胎児エコー検査で首のむくみを指摘され、ダウン症の疑いがあると診断されることもあるようです。母体血清マーカー検査でスクリーニング検査を受けることもできます。

ダウン症の検査の中でも一番信頼性があるのが羊水検査です。母体から羊水を取り出して、染色体異常がないか調べる方法です。

妊娠15週から21週に行い、赤ちゃんのいる場所をエコーで確認しながら、おなかに針を刺して羊水を採取する方法です。ダウン症だけでなくいろいろな先天的な疾患を検査することができるので、高齢妊娠の妊婦さんには必ず検査を進めている産婦人科も増えているようです。

羊水検査の精度は99%以上。検査結果を聞いて妊娠を続行するかどうか夫婦によって意見が分かれることも多いみたいです。

葉酸で染色体異常を予防する

ダウン症 葉酸

葉酸は、染色体異常を予防するのに効果的だといわれています。

葉酸の効果として有名なのが、二分脊椎症や無脳症などの神経管閉鎖障害のリスクを防いでくれるというもの。ですが、厚生労働省と名古屋市立大学大学院医学研究科の分担研究によると症例は少ないですが、自然流産やダウン症への有用性も確認されているんです。

葉酸は細胞分裂をするときに使われる成分なので卵子や精子の細胞分裂を正常にして、染色体異常を防ぐ効果が期待できます。卵子や精子の染色体異常は妊娠前に起こるため、妊娠前からサプリで葉酸を十分に摂取することが好ましいといえるでしょう。

高齢出産を予定している人は流産やダウン症のリスクも高くなるので、葉酸サプリを積極的に利用して染色体異常を予防していきましょう。