妊活・妊娠中のタバコはNG!喫煙が赤ちゃんに与えるリスク

妊娠 タバコ

妊娠中にタバコを吸うのはダメということは知っていますよね。喫煙が赤ちゃんに悪いということを知っているにも関わらず、タバコを吸い続ける妊婦さんは20~24歳で18.9%、25~29歳で9.9%、30~34歳で6.6%もいらっしゃいます。今までずっとタバコを吸ってきた方にとって、禁煙をするのは大変かもしれません。

でも、これから産まれてくる赤ちゃんのために妊活を始める方や妊娠中の方は喫煙が胎児のどのようなリスクがあるのかを理解して禁煙を始めるようにしましょう。

妊活・妊娠中の喫煙が胎児に与える悪影響

妊活中や妊娠中にタバコを吸うことがおなかの赤ちゃんにどのような悪影響を与えてしまうのか紹介していきます。

妊活中

妊活 タバコ

喫煙すると、体の中の活性酸素が増加します。血行不良になるので、卵巣の機能が低下してしまいます。閉経時期がタバコを吸わない女性よりも1~4年早まるというデータもあり、喫煙が卵胞数の減少を早めてしまうということが分かります。

また、血行不良は女性ホルモンの低下も引き起こします。女性ホルモンは妊活に欠かせないホルモン。低下すると「無排卵月経」の原因になる危険性もあります。

喫煙による血行不良は妊娠力を下げます。不妊の割合は非喫煙女性に比べて60%増。自然妊娠を望んでいても妊活を始めてから3、5か月以内に妊娠できる確率は42%と、半数以下の割合になっています。体外受精の成功率も喫煙していると20%近く下がってしまうという報告があるそうです。

受精できても血行不良によって子宮内の環境が悪く、着床率が低くなり、流産しやすいというリスクもありますから、喫煙が妊娠率を下げてしまうことは明らかです。

女性だけでなく、男性の喫煙も妊娠力の低下につながります。喫煙による血行不良が原因で精子の数が減ったり、精子の質が悪くなったりする可能性があるので、積極的な妊活をするなら、夫婦で一緒に禁煙を目指すようにしましょう。

妊娠中

妊娠中 タバコ

妊娠中は原則的に禁煙です。それは、喫煙によって胎児や母体の健康に悪影響を与えるリスクがとても大きいからです。

タバコの煙に含まれるニコチンをはじめする有害物質は、血管を収縮させてしまいます。子宮の血管が収縮することにより、流産や早産のリスクを高めます。

特に喫煙による早産率が上がることは明らかで、非喫煙者の早産の割合が全体の6%なのに対し、一日に1箱以上のタバコを吸う女性の早産率は、25%と大幅に増加します。タバコを吸う量が増えれば増えるほど、早産率も上がります。

流産や早産だけでなく、前置胎盤や胎盤早期剥離といった妊娠異常のリスクも通常の2~3倍に増えるので、喫煙の影響で出産児に母体が危険にさらされる恐れがあるということも忘れてはいけません。

胎児に与える影響としては、出生時の低体重が有名です。妊娠中の喫煙は子宮内胎児発育遅延を引き起こします。喫煙女性から生まれる赤ちゃんの出生時体重は、非喫煙者から生まれる赤ちゃんよりも約200g軽くなります。タバコを吸う量が増える低体重はすすみ、ヘビースモーカーでは450g軽くなるといわれています。

出生体重が少ないと、生まれてすぐ保育器に入ることになったり、様々な合併症を起こすリスクもあります。低体重の危険性は想像しているよりも大きいのです。

出産後の赤ちゃんへの影響

赤ちゃん タバコ

喫煙は、生まれてきた赤ちゃんにも様々な悪影響を与えます。

催奇形性のリスクについてははっきりとは指摘されていませんが、口唇口蓋裂、心疾患、鼠径ヘルニア、斜視、無脳症、二分脊椎などの先天異常のリスクが、非喫煙女性から生まれてきた赤ちゃんよりも1.5倍~2倍近く増えることがわかっています。

肺の発達異常や脳の発達障害も起こりやすく知能指数にも影響を与えます。知能レベルが低下したり、キレやすい、落ち着かないなどの問題行動を起こすことも多く、暴力的犯罪率を起こす割合が増えるというデータもあります。

喫煙が乳児突然死症候群のリスクを高めることは広く知られていますが、それ以外にも、ぜんそくや中耳炎や肺炎などの病気になる可能性が高くなります。「喫煙していたけれど、無事に赤ちゃんが生まれた」からといって安心するのはまだ早いのです。

受動喫煙もダメ!副流煙でも影響がある

妊娠 副流煙

妊活中・妊娠中の喫煙が良くないことはわかりましたが、母となる女性だけかが気を付けていても周囲に喫煙者がいる場合、受動喫煙によってタバコの悪影響を受けてしまうので要注意です。

タバコを吸っているときにタバコの先から出ている煙を副流煙といいます。副流煙には、主流煙よりもたくさんの有害物質が含まれているので、副流煙を吸い込むことは、喫煙しているのと同じことになってしまいます。

喫煙者がタバコを吐くときの煙や、吸った後の呼吸にもタバコの有害物質は含まれます。

受動喫煙によって赤ちゃんの呼吸器官の成長が遅くなったり、ぜんそくや気管支炎をひきおこすリスクが高まりますし、出生時低体重児で生まれてくるリスクも上がります。タバコには発がん性物質も含まれるので、それが小児がんの原因になる恐れも少なからずあります。

妊活中・妊娠中は、ママになる女性だけでなく、周囲の人も禁煙に協力することが大切なのです。

葉酸みどり
換気扇の下や玄関、ベランダなどで吸っても受動喫煙は防げません。赤ちゃんの健康のためにも家族みんなで禁煙できると良いですね。

 

禁煙を成功させる3つの方法

妊娠 禁煙

禁煙は難しいというイメージが強いかもしれませんが、努力すれば必ず実現可能です。禁煙を成功させる3つの方法を紹介します。

①自力でやめる

灰皿やタバコを捨てるなど、タバコを吸わない環境を自分で作って自力でやめる方法です。

  • 吸わない環境づくり・・・「捨てる」・「買わない」・「貰わない」を徹底
  • 生活パターンを変える・・・食後にすぐ歯磨きをしたり、飲酒を控えたり、タバコと結びつく生活習慣を変える
  • 吸いたくなった時の対処法を決める・・・歯磨き・深呼吸・体操・ガムを噛む・飲み物を飲むなど

また、「自力でやめたい」という人には『禁煙セラピー』という本もおすすめです。
 
kinensera
止めたいと思っているならすんなり止められるはずですよ。

②禁煙グッズを利用する

パイポやニコレット、ニコチンパッチ、電子タバコなどの禁煙グッズもたくさん販売されていますよね。禁煙グッズの力を借りるのも効果的な方法です。

禁煙グッズの良いところは、いきなり100%やめなくても良いというところです。徐々にニコチンの量を減らしていくという方法が可能なので、自力でやめるよりも禁煙によるストレスを緩和させることができます。

楽天の禁煙グッズランキングでは電子タバコが人気のようですよ。コンパクトで持ち運びやすい商品がたくさんあるので、便利に使えます。商品によってリキッドの種類や、味なども異なるので、自分好みのものを見つけてみてください。

③禁煙外来

喫煙習慣が続くと多くの人が「ニコチン依存症」になり、自分の意志だけでは禁煙することができなくなります。病気になっている状態なので、病院で治療を受けるのが一番効果的な禁煙方法といえます。

禁煙外来では、禁煙補助薬を使って禁煙を目指します。健康保険適応の治療だと、約3か月の間に4~5回診察を受けて禁煙を行うのが一般的な流れです。

かかる費用は健康保険適応範囲の治療なら、4~5回の診察で13,000~20,000円程度。たばこ代より安く禁煙治療が受けられることがほとんどです。

健全な赤ちゃんを授かるために禁煙を頑張りましょう

「タバコは、百害あって一利なし」とよく言われていますが、妊活・妊娠中の女性にとっては、受ける害は自分だけにとどまりません。健全な赤ちゃんを授かり、元気に産み育てるためには、禁煙は必要不可欠だと思ってください。

喫煙期間が長かった人にとって、禁煙するのに苦労するかもしれません。でも、これから生まれてくる赤ちゃんのために禁煙をするというところから、ママになる準備は始まっているのです。

タバコから赤ちゃんを守るためにも、妊活中から少しずつ本数を減らしていきましょう。