黄体機能不全を改善するには?治療法や原因、症状(基礎体温の動き)

黄体機能不全 改善

「黄体機能不全と診断された」「高温期が10日未満だからもしかしたら黄体機能不全かも…」。妊娠を考えている方にとって“黄体機能不全”という不妊症の名前を言われると不安に感じてしまいますよね。黄体機能不全と診断された、疑いがある場合でも安心してください。

妊娠しにくくはなっていますが、妊娠することは可能ですし、治療することで黄体機能不全を改善することは可能です。こちらでは黄体機能不全を改善するための治療法や原因、黄体機能不全の特徴や症状についてまとめています。

黄体機能不全の改善・治療法

黄体機能不全 治療

黄体機能不全は治療によって改善させることが可能です。症状や程度によって治療法が異なり、いくつもの治療を併用して行うこともあります。どのような治療法で改善していくことができるのか紹介します。

卵胞発育促進(クロミッド使用)

黄体機能不全の治療の中でも多く使われているのがクロミッドです。排卵前に内服することで、良い卵胞を作ることができます。黄体機能不全は、卵胞の発育過程に問題があって起こっている場合が多いので、卵胞の成熟を促すことで、良い黄体を作ることができ、黄体ホルモンの増加にもつながります。

クロミッドというのは女性の排卵を促すための排卵誘発剤の一つで、錠剤の飲み薬です。「クロミッド」問う名称は医薬品名で、「クエン酸クロフェミン」という成分が配合されていれば同様の効果を期待することができます。

その他、成分は違いますが排卵誘発の効果が得られる「セキソビット」や、錠剤ではなく、排卵誘発剤の注射も卵胞発育促進の治療に効果的です。

クロミッドなどの排卵誘発剤を使用する治療方法は、「クロミフェン療法」とも呼ばれ、費用や時間などの負担が小さいことから、まず試してみるべき方法ともいえます。

黄体賦活法

hCGの注射をすることによって黄体からプロゲステロンを上昇させるという治療方法が黄体賦活法です。排卵後3日くらいにhCG3000単位を注射します。自分の黄体から、プロゲステロンが産生されることによって体温も上がり、黄体機能の維持を期待することができます。

黄体ホルモン補充

黄体機能を改善するために、足りないホルモンを内服や注射によって補充する治療方法です。黄体期にプロゲステロンという黄体ホルモンを補う薬を投与して、黄体機能を改善させます。

内服は、デュファストン、ルトラール、プロベラ、ヒスロンなどで、高温期の2日目から10日間服用を続けます。注射はプロゲデポー125mgなどで、高温期の中ごろに行います。

自己改善

黄体機能不全は、基本的には病院で治療するのが望ましいです。
病院の治療以外にできることをしたい場合は

  • 冷え対策
  • ストレス解消
  • 規則正しい生活
  • 漢方
  • 黄体ホルモンを増やす食べ物を食べる

などが効果的です。

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黄体機能不全だと妊娠できませんか?

黄体機能不全になると妊娠しにくくなります。でも、妊娠できないということではありません。

黄体機能不全と診断された方の中には「高温期が毎回長くても1週間程度しかなかった」という方でも不妊治療なしで妊娠することができたという報告もありました。

もちろん、妊娠力を高めるためには、黄体機能不全の適切な治療を受けることが必要ですが、妊娠をあきらめなければならないという心配はありません。

葉酸みどり
黄体機能不全は治療すればすぐに改善できることも多いので、妊娠までもそう遠くないはずですよ。
 

黄体機能不全になってしまった原因は?

黄体機能不全 原因

黄体機能不全の原因ははっきりとはわかっていません。

原因と考えられているのが、大きなストレス、冷え、極端なダイエット、不規則な生活などによって、FSH(卵胞刺激ホルモン)の分泌低下やLH(黄体形成ホルモン)の分泌低下が起こったり、子宮内膜の感受性が低下してしまったためだというものです。

FSH(卵胞刺激ホルモン)が分泌低下すると、卵胞の発育不全が起こり、質の良い卵子を作ることができません。また、LH(黄体形成ホルモン)の分泌が低下すると、排卵の時に行われる「LHサージ」という現象が不完全になってしまいます。

黄体ホルモンの内分泌異常によって、子宮内膜の厚さが不十分である場合、子宮内膜と黄体ホルモンの感受性の悪さが引き起こっている可能性があります。

ホルモンのバランスは、日常生活の影響を大きく受けるので、しっかりと分泌を行えるように普段から規則正しい生活を心がけることは大切なことです。

葉酸みどり
ストレスや不規則な生活習慣は黄体機能不全だけでなく様々な体の不調を起こし、妊娠力を低下させます。乱れがちな生活習慣の見直しをしましょう。
 

黄体機能不全なのか不安な方はまずはチェック

黄体機能不全かもしれないと不安な方は、症状や特徴に当てはまるものがないかまずはチェックしてみましょう。黄体機能不全の症状や特徴を紹介します。

黄体機能不全の症状・特徴(基礎体温)

黄体機能不全になると、基礎体温のグラフに特徴が出ることが多いと考えられています。

  • 高温期が短い(9日以内)
  • 高温期と低温期に温度差がない(0.3度未満)
  • 低温期から高温期の移行に4日以上かかる
  • 月経周期が短い
  • 生理前の症状がない

異常の症状や特徴があった場合は、黄体ホルモンの分泌が減っている状態である可能性が高いです。黄体機能不全を疑い、病院の診察を受けることをお勧めします。

検査方法

基礎体温のグラフをもとに、黄体機能不全かどうかの検査を行います。

検査方法は、高温期の7日目前後に採決を行い、血中プロゲステロン値 を測ります。血中プロゲステロン値が10ng/ml未満の場合(正常値は100pg/ml以上)黄体機能不全と診断されます。より正確な診断をするために、1周期だけでなく2周期続けて測定します。

血中プロゲステロン値を測るホルモン検査のほかに、子宮内膜症、卵巣脳腫や子宮筋腫などの病気が隠れていないかを調べるために、膣内エコー検査でを行ったり、子宮内膜の一部を採取する子宮内膜日付診を行う場合もあります。

葉酸みどり
黄体機能不全の検査には最短2か月かかります。黄体機能不全かも?と思ったら、なるべく早めに検査を受けるようにしましょう。

 

自己判断せずにまずは検査を

黄体機能不全は、不妊症の中でも、比較的改善しやすいもので、治療で治すことができます。妊娠することも十分に可能ですから悲観することはありません。

大切なのは、早く気づいて治療を始めることです。黄体機能不全は基礎体温を測ることで気づくことができる場合が多いので、毎日しっかりと基礎体温を測りましょう。そして、基礎体温のグラフで異常を感じたら自己判断はせず、まずは検査を受けましょう。