低温期と高温期の差が少ない場合は無排卵月経の可能性も。症状や特徴

低温期 高温期

基礎体温を測っていると低温期と高温期の差が少ないと排卵ができているのかどうか不安ですよね。理想的な基礎体温の波形は高温期が36.8度前後で、高温期と低温期の差が0.3~0.5度あること。なのに低温期と高温期の差が0.3度以下で2相に分かれていない場合は「無排卵月経」という排卵障害の可能性も。

「生理はあるから」と放置せずに病院に行くで診察してもらうのが確実ですが、無排卵月経とはどんな症状なのか?特徴や原因、治療法などについて詳しく見ていきましょう。

無排卵月経とは?症状や特徴

無排卵月経というのは、排卵障害の一つで、「生理は来ているのに、排卵していないという状態」のことです。生理が来ているだけに自分が無排卵月経であるという自覚をしている人は少なく、治療が遅れてしまうことも多いようです。

無排卵月経は不妊の原因となるので、できるだけ早く発見することが大切です。そのためには症状や特徴を知る必要がありますね。無排卵月経の症状は、

  • 月経周期がバラバラ・・・生理が月に2回と頻回だったり、逆に年に数回と少なかったり、症状の出方は様々です。
  • 生理時の出血が少ない・・・出血が少なく、月経期間もだらだらと長くなることが多いです。
  • 生理痛が軽い・・・生理痛が軽くなるという傾向にあるようです。
  • 低温期が続く・・・基礎体温が高温期と低温期の二層に分かれず、低いままになります。

などです。自分ではなかなか気づきにくい排卵障害ですが、以上の症状に当てはまっているものがあって、妊活をしてもなかなか授からないという場合は、無排卵月経の可能性を疑ってみましょう。

生理周期が安定していても無排卵月経になっていることも稀にあるので、基礎体温でしっかりチェックしていきましょう。

無排卵月経の原因

無排卵月経は卵巣や脳からのホルモン分泌が正常に行われないためにひき起こります。ホルモンバランスが乱れてしまう原因は様々で

  • 強いストレス
  • 過度な運動
  • 無理なダイエット
  • 睡眠不足
  • 不規則な生活習慣
  • 喫煙
  • 体の冷えから来る血行不良

これらのことが原因で卵巣や脳にストレスを与え、正常なホルモン分泌を妨げている可能性があります。

また、抗神経薬や胃腸薬などの薬の副作用で高プロラクチン血症になり、無排卵月経を引き起こしている可能性もあります。妊娠していないのに産後の体になってしまっている状態で、不妊に悩む女性の2割はプロラクチンが不均衡であるといわれています。

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生理周期はちょっとした日常生活の変化ですぐに乱れます。ホルモンバランスを安定させて、無排卵月経を防ぐためにも、まずは規則正しい生活を心がけましょう。

無排卵月経の治療・改善方法

無排卵月経 治療

無排卵月経の治療や改善方法にはどのようなものがあるのか紹介していきます。

生活習慣の見直し

無排卵月経はストレスによるホルモンバランスの乱れが原因になることがほとんどです。規則正しい生活習慣を心がけることで改善できる可能性も十分にあります。

食生活や睡眠不足、過度なダイエット、喫煙など生活習慣の乱れで気になるところがあれば、一つずつ改善していきましょう。

漢方

漢方を利用してホルモン分泌を正常にしていくという治療法があります。即効性はないので、積極的な妊活をしたいという人には不向きですが、体に負担をかけずに体質を改善させていくことができます。

特に当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)や温恵(おんけい)などの漢方が効果的です。自分のタイプに合わせて、医師と相談しながら決めましょう。

ホルモン剤

ピルなどのホルモン剤を使って子宮や卵巣の機能を高め、生理周期を正常にしていく治療方法です。

ピルは女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロン類似ホルモンを含んでいるので、血中のホルモンを増加させてホルモン分泌を正常に行うことができます。

排卵を誘発する効果はありませんが、生理周期が安定することで、ホルモンバランスも安定するので、排卵しやすくなります。

また、生理期間が長く、だらだらと10日~2週間続く場合は貧血になる可能性があります。無排卵月経のためだけでなく、貧血を予防するためにもホルモン剤を利用して、正常な生理期間になるように治療していきましょう。

排卵誘発剤

無排卵月経の治療で最も一般的なのが排卵誘発剤です。無排卵状態に気付くのが早ければ早いほど、排卵誘発剤の効果はすぐに得られるでしょう。排卵誘発剤で卵巣を刺激して、人工的に排卵を起こすことで、その後の自然な排卵を促します。

はじめは飲み薬、効果が無ければ注射で卵巣を刺激することもあります。

無排卵月経でも妊娠できる?

無排卵月経 妊娠できる

無排卵月経の状態では妊娠することはできません。排卵していないわけですから妊娠は難しいですよね。

でも、「無排卵月経になったら妊娠できない」ということを悲観的に考えすぎてはいけません。無排卵状態は、治療によって改善することができるので、妊娠できる体になることが十分可能なのです。

無排卵月経の症状・特徴が見られたら早めに婦人科へ

放置すればするほど治療にも時間がかかりますから、無排卵月経の可能性がある場合は、早い段階で、医師に相談しましょう。

基礎体温をつけて、2か月以上低温期と高温期の差がない場合や「無排卵月経」の症状・特徴が見られる場合は、婦人科や不妊専門クリニックの診察を受けてください。

今までは大丈夫だったという人でも、突然、無排卵状態になることもあるので、今までの生理とはちがう異変を感じたら要注意ですよ。将来のためにも適切な治療を受けられると良いですね。